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2006年03月07日

「ばらつき」と「安定」

「自由闊達な社風ですな」。昨日来社された金融関連の副支店長の笑いながらの第一声。先日のBlogに関してスタッフの突っ込みを読んでおられたようだ。どちらかというと社内向けのイントラBlogを一般公開しているような形式になっているが、皆さんお読みになっておられて・・・なんだか気恥ずかしい。

ところで、「ばらつき」という言葉は、6σ(シックスシグマ)でよく使われる。経営品質を向上させるために極めて重要なキーワードであることは弊社の幹部の皆さんならご存知だと思う。僕の立場では、組織環境における「ばらつきの削減」は会社を発展させる前提条件として極めて重要なテーマだと認識しているし、やってもやってもゴールのないマラソンのようなものだとも認識している。

僕が「安定」という言葉を使用したのは、この「ばらつき」が削減傾向にあるという意味に近い。

一般的に、SIPOCダイアグラムを使用すると、業務プロセスの流れを捉えることができる。これらのプロセス上で部分的に他を下回るプロセス品質があると、アウトプットされた成果物はその影響をもろに受け成果物として出せないという事態が発生する。またそのばらつきの根本原因も多様だ。一般的に5Mを使い原因を究明していくことが多いだろう。気の遠くなるような作業であってもこのような手法を取り入れながらコツコツを改善していくことが結果として最もスピード感のある組織に変貌していくと僕は信じている。

今回コメントいただいたものは、組織の人数と安定との関係だが、ばらつきの削減といってもいい。これは、長い時間軸の中でベターになったという意味で使用したつもりだが・・・これは僕の一人よがりな表現だったかもしれない・・・
それでもあえて例をあげれば、6年前は、離職率が25%以上であったが、現在は4-5%に削減している。6年前は、成果物の出戻り率が25-30%超えていたが、現在は2-4%程度だろう。同じく繁忙期の週末出勤率は当時は30%を超えていたが現在多くても3-5%以内におさまっている。風邪をひいた時は「這ってでも出勤しなさい」とわめいていた当時もあったが、繁忙期でも「ゆっくり休んでくださいね」といえる段階になった。社外のセミナーや海外研修を希望しても「NO」ということはほとんどない。
このようになれたのは、結果に関して検証し、改善活動ができるある程度の規模とそれを支えるシステムを保持したからであり、不測の事態があってもしばらくの間であれば「代役」が機能できる段階になったという意味もたぶんにあると思う。僕の場合、その規模が180名前後かなあ、と思ってやって来たということになる。

「不満足を削減する施策が土台としてしっかりなければ、あらゆる満足を高める施策は無意味に近い」というのは僕の基本的な考え方であり、上記にあげた「ばらつき」や「安定」いう言葉は、土台形成のひとつだとも考えている。

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