2004年12月22日
インサイド・アウト
今年も残すところ営業日4日で終わる。多くの若いスタッフが自らの力で育った、というのが率直な感想。中には目を見張る成長を果たした人材もいる。
その中で次世代のミツエーを築く幹部が出てくるであろう。僕が若いスタッフを幹部登用する場合、ひとつの指標を使う。非常にシンプルだが結果はてき面だ。
それは、考え方がインサイド・アウトかアウトサイド・インか?ということ。少し話しただけですぐ把握できる。インサイド・アウトの人材は、課題に関して自己変革志向性を持つ。難局な課題に対して自分自身に向かい合い、自己変革を通してそれを達成しようとする。アウトサイド・インの人材は、課題に対して他者変革志向性を持つ。難局な課題に関してその解決を他人に求め、他人の変革を通じてそれを達成しようとする。
そもそも、自己変革は非常にパワーのいるプロセスであり容易ではない。しかしそれさえ出来ないひとが10倍以上労力のいる他人を変革させようなどということはほとんど不可能に近い。インサイド・アウトのひとは、他人や環境を理由にすることなく自分に反省を求め自ら変革しようとする開拓精神が旺盛な傾向があり、アウトサイド・インの人材は、自分の出来ないことさえも他人や環境を理由にする依存体質の傾向がある。
インサイド・アウトの考え方を真に体得しているひとは、自信と謙虚さをもっている。彼らは最も重要なことを知っているからだ。自己変革を通じて他人や環境を変えることが可能であることを。また、その方法がもっともゴールへの近道であることを。こういう人材は、いつの世でも大切な人材として扱われるだろう。