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2005年07月16日

モニタリングとアカウンタビリティ

幹部から、企業とは何か? について質問されたり、話し合ったりする。特に、企業はだれのものか? に関しては必ず迷路に入る。僕としてはいつか明快な回答を提供しなければと思っている。そんなこともありガバナンスという言葉に興味がある。

前回触れた、経済産業省による、「コーポレートガバナンス及びリスク管理・ 内部統制に関する開示・評価の枠組について -構築及び開示のための指針- (案)」のなかに注目すべき解説があった。

--4P(注釈引用)--
「アメリカでは、経営あるいは経営者に対する監視、「モニタリング」という意味でガバナンスという言葉を使う。これに対してヨーロッパでは、経営者あるいは経営から見て「アカウンタビリティ」、経営者が企業にかかわるさまざまな関係者に対してどのように「アカウンタビリティ」(昨今では「説明責任」と訳す)を果たすのかという意味である。」(コーポレートガバナンスにおける商法の役割」(2005年4月神田秀樹編)P33~34より引用)
我が国においては、例えば、東京証券取引所のコーポレートガバナンス原則で「・・(中略)・・一般に企業活動を律する枠組みのことを意味する。・・(中略)・・これらはいずれも株主と経営者との関係を律するための枠組みであり、これらをいかにして有効に機能させるかということが、コーポレートガバナンスの中核的な問題である。」としている。
--まで--

いずれもガバナンスの目的とするところは、「企業をいかにして有効に機能させるか?」ということになるが、
アメリカでは、経営に対した視点という意味で「モニタリング」を採用。
ヨーロッパでは、経営からの視点という意味で「アカウンタビリティ」を採用。
日本では、関係性の視点という意味で・・・・???・

我々は、関係性の中で答えを見つけ出そうとしているからこそ、面倒なことになっているのはないか? 言葉の定義もあいまいになってしまうので理解しづらい。それぞれの立場で視点が違うので言葉の解釈に誤差が発生しやすい。
しかしながら、人間社会は「関係性の集団」ともいえる。こうした複雑な関係性を紐解きながら、一歩ずつ前進しようという姿は、本当の意味で企業を有効に機能するためには必要なプロセスかもしれない?

社会の常識を外れない範囲で、我々は我々の答えを見つけ出していきたい、と思う。

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