ミツエーリンクス

創業者の独り言

2004年07月31日

「納品物の品質」から「効果としての品質」

幹部から表題のコメントがメールで届いた。顧客企業様の要求は、明らかに「納品物の品質」は勿論のこと「効果としての品質」を要求している。市場がWebサイトへの期待を高めたという意味では喜ばしいことである。

先日盛況のうちに終了したセミナーは、「効果としての品質」を達成できるソリューションだと思っている。追加セミナーを用意したので、より多くの顧客企業様に参加していただきたい。

デザインを変えることなく、訪問者を増やす方法として、マトリックスWeb構築Web標準の組み合わせが最大の効果が期待できる。Web標準は一度セットしてしまえば、コストを掛けることなく永続的に効果が期待できる優れた施策だということを、少しでも多くの方に理解していただきたいと思っている。

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2004年07月30日

関係性マーケティングとWeb

新潟に出張にいってきた。「関係性マーケティングとWeb」に関して研究するために、その分野に詳しい元教授にお話を伺ってきた。
たとえば、会社の成長により業務プロセスやヒエラルキーの型、ターゲットとする顧客、顧客との付き合い方も変わってくる。Webサイトも同じで成長(ユーザの増大)と共にコンテンツや情報の出し方も変化させなければならない。そして成熟期に入ると共に、「ユーザとの関係性」を如何に保つかというテーマが非常に重要になってくる。この段階に入ったとき、どのようなツールを顧客企業さまに提供すべきかが僕の課題。

ツールを開発するためにお伺いしたつもりだったが、ミツエー自体の顧客との関係性マーケティングに触れられ・・・汗をかいた。何れにしても勉強になった。


黒崎君から「15周年おめでとう!」のメールをいただいた。インターメントの社長だ。小林君からもいただいた。共に、混沌とした時代に力を貸してくれたミツエーのOB。ありがとう。

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2004年07月27日

15周年

15周年とタイプしたら、15執念と打ち込んでしまった。そんなところかもしれない。
ミツエーリンクスは今日、15周年。時間は掛けたが、時間を掛けた分の基礎体力はつけたつもり。
みんな育ったし、思い切って切り口をかえて展開してみるか。

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2004年07月26日

Webサイトとイノベータ理論&キャズム

「Webサイトとイノベータ理論キャズム」。最近、ずう~とこのことを考えている。
サイトのミッションの最終形は、ECであれば製品が売れることであり、サービスであれば「お問い合わせ」を増やすこと。大概こういうことになるだろう。「消費行動」のプロセスに関する仮説であるアイドマの法則は大いに役に立つが、Webサイトを育てる(訪問者を増やす)ことを保証するものではない。

イノベータ理論によれば、
1.イノベータ=革新的採用者(2.5%)
2.オピニオンリーダー(アーリー・アドプター)=初期少数採用者(13.5%)
3.アーリー・マジョリティ=初期多数採用者(34%)
4.レイト・マジョリティ=後期多数採用者(34%)
5.ラガード=伝統主義者(または採用遅滞者)(16%)
の5つのタイプに分類する。

サイトは努力により一定割合で増加することは可能だ。しかし、上記のイノベータとアーリー・アドプターで構成される初期市場と、アーリー・マジョリティやレイト・マジョリティによって構成されるメジャー市場のあいだには、容易には越えがたい「キャズム(深いミゾ)」があり、今までのやり方では成長できない時期が必ず訪れる。これは実感値として感じる。

結論的に言えば、求められるコンテンツや情報の種類が違うということ。対象Webサイトがどのタイプの領域にあるのかを突き止めることからスタートし、最後にこの「キャズム(深いミゾ)」を越える施策こそ、webサイトが成功するかどうかのカギを握る。つまり最も多くの潜在顧客層が流入してくることを意味する。


参考
このサイトにある図はよく出来ているなあ。

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2004年07月25日

新聞記事

3年前の新聞記事がいまだに気になる。内容を要約するとこんな具合だ。

「市場がまだ黎明期の間は、人々は何を評価基準として製品を購入すべきか定まらない。したがって、露出が多い製品や知名度の高い企業を選ぶ傾向にある。しかし、市場が成長し一度購入体験をしたり使用したりすると、次第に比較や判断する材料が出てくる。市場が成熟してくるともはやイメージだけのブランド戦略や露出を中心においた広告戦略は、意味の無いものとなる」

先行利益は企業経営にとって意味のあること。しかし、それは市場成長プロセスの中の一瞬の出来事。市場の初期段階に出来たブランドにあぐらをかいているようでは、いつか抜かれてしまうし、後発組みだとしても嘆くことはない。

日夜努力と研究を怠ってはならない。継続的改善だ。

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2004年07月24日

ステップアップ休暇

ミツエーはユニークな人事制度が多い。3年前に「成果に対して平等」というテーマで1年がかりで作ったもの。最もユニークな制度の一つが「ステップアップ休暇」。

ステップアップ休暇 = 4年勤務者に対して1ヶ月間の有給休暇支給

ミツエーのスタッフはよく仕事をし、よく研究する。昔の先輩が作った社風かもしれない。しかし、あまりやりすぎると「燃え尽き症候群」になってしまうのではないかと心配して制度化した。

実はあまり活用されていなかった。そこで、今回「ステップ休暇を取らないひとは現金支給する!」という選択形式にした。するとどうでしょう。「休暇を選択します!」というスタッフが増えてきた。現在休暇に突入しているスタッフもいる。

なるほどね。制度を作るだけではダメなんだ。活用しやすい制度にしないと。Webと同じで何事もユーザビリティが必要だということを学んだ。

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2004年07月23日

熱意

20代の方は「熱意」という言葉の響きを、どのように感じるのだろうか?

最近こんなことがあった。あるサービスを開発したスタッフが、関連の洋書を翻訳して出版したいと言い出した。それが「市場浸透」に最も有効だというのである。あまり興味がなかった僕は「調べてみたら?」と生返事をしておいた。すると海外の出版社の方に直接メールをしたり、翻訳権の取得者が日本国内にいないか必死に調べていた。翻訳権をすでに大手の出版社がもっていると分かると今度は新たな洋書を購入し「これではどうか?」とやってきた。その途中はかなりの困難があったが彼は諦めずに努力していた。

さすがの「熱意」に僕も負けてしまった。大手の出版社に僕からコンタクトを取り直接担当者にお会いする機会をいただいた。最初に提案があった洋書に関してもまだ何らかの形で参加できる可能性があることが判明。さらに新しい洋書に関しても一度検討してみるという回答をいただいた。結局、スタッフの熱意が僕を動かし、出版社まで動かすとこになった。

「あとは君の力で、最後までやるように!」とスタッフに伝えた。

何事もそうだが、未知のものにトライするときは、「情熱」と「諦めないココロ」こそ、山でも動かす最大の「パワー」ではなかろうか?

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2004年07月21日

理解

景気が上向いている為であろうか? 月間50件、新規のお客様からお問い合わせを頂いている。僕としては嬉しい限りだが、フロントエンドの人員配分を考えると対応しきれるか心配でもある。お客様を失望させないように頑張って貰いたい。

ところで、お客様が「お問い合わせ」というアクションを起こすまでの過程には一定の法則があるようだ。例えば、弊社の例を示せば、2ヶ月前からサイトの閲覧を開始して頂いているという事実がある。これは特殊な現象とは言い難い。企業特性によりその期間はマチマチではあるが、ソリューションをさせていただいている企業様にも同じ現象がある。

明らかに潜在顧客は定期的にWebサイトを訪問し、モニタリングしておりその企業を「理解」した上でアクションを起こす。

通常、Webサイトを設計するときには、会社や製品の「認知」に注力する傾向にある。しかし最も大切なことは、「認知--->理解」までの一定の期間にどのような情報をどのタイミングで提供していくかということ。

幸い、インターネット領域では素晴らしいツール群が多数存在している。「理解」の促進を図る最も効果的なツールを選択し、一刻も早く顧客企業様に提供できる段階にしなければ成らないと考えている。

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2004年07月20日

サイトの一貫性は、ユーザビリティより強し

ミツエーは専門的な立場でユーザビリティの業務を数多くこなす。忘れてはいけないこと、それは機能的なユーザビリティだけでなくユーザの学習能力の問題。ユーザは数ページ閲覧した段階でサイトの構造やナビゲーションシステムを直感的に把握する。その直感を裏切らないナビゲーションシステムこそ、我々が最初に取り組まなければならない課題。

サイトの一貫性は、ユーザビリティより強し。といったところか。

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2004年07月19日

連休

3年前からデスクの隅に放置した書籍がある。購入したまではよかったが読む気に成れなくホコリまみれ。なにせ700ページ以上あるので戦う前に負けていたと言ったほうが正しいかもしれない。
この連休、何気なく読み始めたらスイスイいける。おまけに止まらない。家に帰って寝床に入っても読んでいる自分がいる。自身もびっくり。

ひとは大概、悶々(もんもん)として何かを探し求めているものだと思う。そのヒントが目の前に現れたり発見したりすると、一気にはまっていく。

せっかくなので連休中、はまってみよう。
「戦略的ブランド・マネジメント(ケビン・レーン・ケラー)」

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2004年07月18日

いいぞ!

「技術のミツエーリンクス」といわれるように成らなければイケナイ!と日頃言っている。最近、マーケティング会社とか広告代理店ではないかと思われているようだが、ミツエーは制作会社。実装できない会社は技術が衰えるし次第に遅れを取っていくのであまり好きなやり方ではない。実装する会社はしっかりした技術が必要。日頃から熱心に研究する癖をつけることが大切だと思っている。

「パルフェ」がマクロメディアのショーケースに掲載されたという情報が全社のメーリングリストに流れた。クリエイティブ部門も頑張っている。いいぞ!

マクロメディアトップから
マクロメディアショーケースから

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2004年07月17日

こんなことでは、ダメ!

昨日、久々にだらしのない対応を目撃した。問題の発端は顧客要求事項とアウトプットに誤差があったこと。最もだめだめは、発覚後の対応。

いいかい。
1.事故発生の現場に関係者全員集まること
2.5Mを使い、現状と問題の発生原因を特定すること
3.編成を組み直して、対応プロジェクトチームを組むこと
4.対応最高責任者を決め、すべての情報を集中すること
5.責任者は、対応方針を決定すること
6.責任者は、各部門に対して対応の役割りと目標とする時間を設定すること
7.責任者は、情報の伝達方法に関して全関係者に指示を出すこと
8.即時メーリングリストを作り定期的に進捗情報を流し、情報の共有を行うこと
9.対応完了時、責任者は全関係者に対して終了宣言を行うこと
10.解散すること

プロセスマネジメントの手法を君達は何年研究しているのかね。

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2004年07月16日

シックスシグマ

一般的に言われている言葉の意味(表の意味)と本当の意味(裏の意味)は実は正反対であったりすることは意外とあるものだ。シックスシグマもいい例だ。
もともとシックスシグマ(6Σ)は標準偏差の値からきており、3.4/100万を意味する。シックスシグマを導入すると、100万個の製品に対して3.4個の欠品になるかのように解説される。実は僕も2年前までそう思っていた。まさにマジックの世界だ。しかし、本当の意味は違っていた。

シックスシグマに潜む本当の意味は、「人間がつくりだすものは100%完璧というわけには行かない。しかし、努力によって改善を繰り返せば3.4/100万まで近づけることは可能であろう。その精度をめざそう!」という、いわば精神論だった。しかし精神論だけでは何も進まないので、シックスシグマでは「考え方」と「科学的なツール」が用意されている。

どのような素晴らしい考え方やツールが存在しても、最後は人間の高い精神力と行動力が成功のカギを握るものだとつくづく感じる。

シックスシグマ

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2004年07月15日

おいおい

おいおい。仕事も案件も人生と同じで、でこぼこ道なんだよなあ。今までのやり方ではできないという局面は多くある。ただし、
幹部になったら、「出来ません」という言葉は不要だ。なぜならば「可能な方法を導きだす」ことが、幹部の仕事だから。

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2004年07月14日

SEO

昨日、SEOを本業とする企業様が訪問された。「Web標準」に関して協力体制を取れないかという主旨だった。訪問者曰く、「SEOの最終形は、WebサイトをWeb標準に準拠させることだと思っている。いろいろ小細工をしなくてもそれだけでも良いぐらい・・・」

おっしゃるとおり。
本質を理解していただける企業が現れて光栄だ。弊社のサービスはSEO企業とはバッティングしない。やり方が全く違うからだ。むしろ今後SEO専門企業群と弊社はアライアンスパートナーとして強い協業体制をつくり上げることになるだろう。

さらに、Web制作企業も、Web標準化する技術がない企業はプロとしては生きていけない時代が来るだろう。何れにしても「技術の時代」がやってきたということか。

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2004年07月13日

企画書

Webサイトにおいてマーケティングの法則の解説を行っている。実はまだまだWebマーケティングに使用できる法則がたくさん存在している。いつか公開したい。法則というと思うことがある。

セオリーを使用する者は二流。セオリーも使用しない者は三流以下。セオリーに「夢」という味の素を振り掛けよう。-----経営環境におけるTPOを加味し、さらに自分の汗からにじみ出る感性を目いっぱい使って。

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2004年07月12日

定義

ミツエーのスタッフは、社内プロジェクトを実施する場合、定義してから始めるし定義に時間をかける。どういうことが起こるかというと、見た目にはゆっくりモード。実行段階に突入すると現状の事実を捉えながら改善に入っていく。次第にスピードアップしていくが止めることなく改善を繰り返し行う。時間の経過と共にスタッフは慣れてくるのでスピードアップしても相対速度はゆっくり。外部から見るとスピード感あふれる組織に見えるらしいが、社内では宇宙船に中で生活しているようなゆっくりした感覚。

もっとも、僕のことになると正反対。前例のないことはやってみなければ分からないというのが流儀なので、仕方が無い。ただ念じながら前進する。このように組織と僕では大きなギャップがある。が、これがミツエーらしさでもある。

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2004年07月11日

この「バカもの!」

先日、会社のベランダで7年在籍の中堅スタッフと雑談している時に切り捨てた言葉。
彼曰く:「ネットや電話で週10本以上の問い合わせが来ています。○○○万以下の仕事は断って、効率よく売上を上げて行きたいと思う。」スタッフのこの言葉に雷が落ちた。

僕:「君は入社当時、2万3万の仕事でも必死でやっていなかったか?」
彼:「はい、そうでした」
僕:「君の長年の努力が少しずつ認められ、より大きい仕事が来るようになっただけだ。そうした考えではまた顧客は去っていく。うぬぼれるな! 10年早い。」
彼:「はい、そうです」
僕:「売上を上げるのであれば、他社に負けないもっといい提案をするんだ。もっと利益をつくりたければ、皆で社内の業務改善をやり続けるんだ」
彼:「はい、そうですね」

僕がいつも思うこと。人材とは、ミツエーが好きでミツエーのスタッフが好きで共に成長していきたいと思うひと。顧客とは、ミツエーに期待をしていただき、パートナーとして一緒に発展していこうと思っていただける企業様。能力のあるなし、規模の大小などたいした問題ではない。だって、TPOによって将来いくらでも変わっていく、いわば「従属変数」のようなものだから。

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2004年07月10日

ババヌキ

言葉とはこのように使用するのかということを学んだ。
毎月、ミツエーの役員はトヨタの生産方式の考え方を学ぶために、コンサルティングをお願いして講義を受けている。元トヨタ社の幹部でもあり、講義の内容よりも雑談しているときの方が勉強になることがある。先日たまたま自動車メーカの不祥事の問題が話しに出た。
曰く
「トヨタでは考えられない。問題や苦情というのはトランプで言えば『ババ』にあたり、もっていたら負けになる。だから、トヨタでは問題が発生すると『これは大変だ!』ということになり情報がどんどん上の方に伝播していく・・・」

なるほどね。と思った。問題や苦情=ババヌキ ね。

変革というものは、考え方を切り替えて、そこに価値を植えるける必要があり、さらに組織浸透には、誰もが「なるほどね」と思えるメタファというかキーワードが必要ということね。

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2004年07月09日

新サービス開発

今期中にあと7本以上の新サービスが控えている。各プロジェクトチームが開発中。ひとつひとつはやはり時間と研究が必要のようだ。
4年前こんなことがあった。僕を含め3名で「新サービス」を開発しようということでいろいろ研究したが一年経過した段階で1本も開発できなかった。なぜか?と考えた。結論は、「開発できる社風」が必要だということにたどり着いた。その後3年かけて「開発できる社風」形成を行ってきた。実業として大きく「事業展開」するためにはその前工程として、方向付けされた社風形成が必要だ、というのが現時点の僕の考え。

まだまだ十分な環境を提供しきれていないという意味では、自分自身に不満は残る。しかし最近は面白いぐらいに新サービスを開発できる段階まで達した。やはりいい人材が多いおかげだ。

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2004年07月08日

無心

細心と大胆がごちゃ混ぜで、執着と諦観がごちゃ混ぜの僕など、とても「無心」の境地を知ることができない。昨日、久しぶりに宮本武蔵の「五輪書」を読み返した。いつ読んでも非常に具体的で臨場感さえ感じ、背筋がピンと張り詰める思いがする。こんな一節があった。

「修行が未熟なうちは、よい技をしよう、うまく動こうと思うからかえってできなくなる。稽古をかさねてゆけば、よくしよう、うまくやろう、というような心は遠のいて、どんなことをしても、思わずして無心に、無思に、これを行なうことができるようになる。・・・兵法において技がきわまるのは、無心のときでなければならない。無心というと、一切、心がないのではない。平常心を保つことが無心なのである。・・・・・動転した心、怒った心、勝負を争う心でやれば、兵法は失敗する。常の心、無心の心でやってこそ、真の技を無限に発揮することができるのである。」

うまくいかない自分自身に嘆いたり執着するよりも、何があっても平常心でいられるよう、日頃の修行や研究に打ち込むことが最も大切で、一流への近道ではなかろうか。弊社はクリエータが多い。みんなもきっと「五輪書」は参考になることが多いと思う。

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2004年07月07日

OHSAS

昨日、OHSASメンバーが調整会議をしているところを見かけた。
OHSASといえば、「労働安全衛生マネジメントシステム」(Occupational Health and Safety Management System)。実質的な国際規格といえる。昨年の11月、取り組みを決意し、プロジェクトチームを組んだ。今年4月には社内にアナウンス。10月スタートに向けてプロジェクトチームが最後の調整に入っている。ミツエーの方針は、「従業員の心と身体の健康」をテーマとした活動になる。新卒2年目の坂詰君をリーダにマネジメントシステムの専門家である先輩がサポートする形式でシステムの構築が進んでいる。

導入を決意した昨年の11月ごろ、実はかなり迷った。「こんなことをやって会社がもつのか?」という思いと「こんなことも出来ないで持続的発展が出来るのか?」という思いが交錯した。今年4月に全従業員に対して「心と身体の健康」に関するアンケートが実施された。集計結果を見て勉強になった。「こんなことが心と身体の健康に悪影響を及ぼすと考えているのか」と。そしてこれなら何とかできると実感した。

何れにしても、全従業員が協力して業務効率を徹底的に追求してくれないことにはOHSASの導入は失敗する。経営者として腹を括った決断。みんなも腹を括って業務の効果効率を実施してくれることを期待する。

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2004年07月06日

Webブランド

昨日、ブランド関連の書籍を執筆された吉田さんという方をお招きして、社内セミナーをおこなった。30名のスタッフが集まって熱心に講義を聴いていた。ブランドというと非常に分かり辛くはるか高いところに位置し遠い存在に思えてしまいがちだ。この心の障壁を取っ払うことが目的だった。
その昔、イメージ戦略だけでもブランド構築は可能であったかもしれないが、これからの時代は、「事実」というキーワードを挿入する必要があるのでは、と感じている。つまり、「透明性のブランド戦略」。逆にいうと、うそで塗りつぶしたイメージ先行のブランド戦略では、長続きが難しくいつか剥がれ落ちてしまい、中長期的にみると逆効果になる可能性が高い。情報社会はどんな情報でも入手しやすくなるが、どんな情報でも流失しやすく「ごまかしが効かない時代」。
Webは、このような時代にあって企業ブランド戦略には欠かせないツールだと直感する。弊社は専門家が存在するが、今後もう一歩踏み込んで、より具体的で分かりやすく、実効性のあるwebブランドツールを構築しサービス化したいと考えている。弊社のスタッフは常に研究熱心だ。期待したい。

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2004年07月04日

ふるーい書籍から

ふるーい書籍から抜粋
90年代のコミュニケーション形態には、ニつの流れがある。一つは、特定指向性(デディケーテッド化)であり、もう一つは、草の根分散型(ネットワーク化)である。従来のマスコミュニケーション主体から、個人の欲求やライフスタイルに応じたコミュニケーション形態が台頭してくる。人々に大きな影響を及ぼしていく人は、大量の情報のなかから有用な情報を選択し、それらを高度に統合して新たな情報価値を創造できる者、いわば、テクノクラートと呼ばれる人たちである。
さらに高度に発達したコンピュータ端末などが普及して、水平的なネットワークを構築していく。このようにコミュニケーションは草の根的な、水平的なつながりを広めていく。
(全予測-90年代の世界 三菱総合研究所 1990年4月発行)

久々に本棚から取り出し読み返す。あれから15年、まさに時代は来たなあ、と感慨深い。なんだか読み返していると「Blog」というキーワードが脳裏をよぎる。

ちなみに当時この本の影響で僕は会社を設立することを決め、その後苦労するはめになる。

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2004年07月03日

おめでとう!

先ほど、知人から「第一子誕生!」のメールが飛び込んできた。心から祝福申し上げたい。彼との付き合いは長い。1995年、僕がシステム関連の事業を起こさなければ成らないと感じていた頃。彼はまだ大学の院生だった。バイトで入社してくれたのがきっかけ。CGIの意味さえよく理解できない状態のなか必死に勉強してくれた。3ヶ月後、大手就職サイトのサイト内検索プログラムのプレゼンを二人でおこなった。競合は富士通。結果は弊社の勝利だった。何事も「やれば出来る!」と感じた瞬間だった。この体験はまだ15名足らずだったミツエーの事業としての方向性を決定づけた。
あれから9年、彼は最大手のベンダーに就職し、結婚し、そして今日第一子の誕生だ。これから5年間、自分の子供と接することを通して親を知り、自分を知り、人生を知る貴重な体験が待っているだろう。

まずはおめでとう!

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2004年07月02日

CSM(顧客満足測定手法=Customer Satisfaction Measurement)

昨日からCSM(顧客満足測定手法=Customer Satisfaction Measurement)のコンサルティングを受けている。2年前から興味があったがやっと実現した。具体的でかつ科学的な手法を学びたいと思い、わざわざ英国の会社から直接手ほどきを受けている。
ミツエーの場合、Webを構築するだけでなく運用にも力を入れている。運用といっても更新作業だけでなく科学的に分析し改善を図る。データマイニング等の業務も多くSPSSが24時間フル回転している状態。

世の中、データマイニングツールはたくさんあるが、アンケートやVOC(顧客の生の声)データの取り方に関する科学的な手法が確立されていない。データの解析は出来ても前工程であるデータの取り方が正しくなければ、正しい結果を出力することは出来ない。ココが問題。実際Web Surveysは「標本の質が落ちる」とコンサル自身が言っているぐらいだからなさけない。Webを使用した本格的なCSMの確立はまだまだといったところだろう。ミツエーでは、基本技術を習得後、Web環境のなかでどのように最適化するかという課題に取り組む。

余談だが、このプロジェクトリーダに社会人ほやほや(25歳)の人材を抜擢した。6ヶ月後の成果に期待したい。また昨日のコンサルティングに参加して思ったこと。ビジネスの中で「科学的な課題解決」という言葉が出てくるとなんだかんだいっても「シックスシグマ」の手法が根底に存在していることを改めて感じた。

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2004年07月01日

Webサイトは、子供を育てる如く

Webサイトをリニューアルしようとする企業が増えている。最近の傾向は経営的なミッションを持ってのリニューアルが多い。マーケティング機能や営業支援ツール、ブランディング・・・・
そのためには一にも二にも潜在顧客との「機会の増大」が急務だ。つまりサイトに訪れるユーザを増やしアクセス数を増やすことだ。
Webサイトというものは特性があり、ユーザ数は一気には増え難いが一旦増えると減り難い。また市場浸透には一定の時間がかかる性質がある。したがってリニューアルすれば即2倍3倍増加するという考えはあまり現実的ではない。
ところが毎月120%の増加策をサイト設計に組み込むというのは非常に現実的で実現可能な考え方である。毎月120%増加しつづければ一年後には10倍になる計算だ。
Webサイトを大きく育てようとするならば、「子供を育てる如く」の精神が必要に思う。

今回のセミナーである「マトリックスWeb構築」は潜在顧客との「機会の増大」策としてはその効果は実証済み。空席がもう少しあるようだ。より多くのBtoB企業にノウハウを体得して頂きたい。

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