2006年09月22日
Controlled Chaos (管理された混沌)
15年も付き合っている非常勤監査役に先日こんなことを言われた。「高橋さんは、放任主義だからみんな自由にやっていて・・・それはそれでいいんだと思うが、そろそろ気合入れてもいいんじゃない」と。
「そうだね・・・」などと適当に対応しておいた。
社内の雰囲気を知らないひとが外部の視点からみると、マネジメントシステムなどビジバシ導入していて窮屈そうな会社にみえるかもしれないが、ミツエーを長年知っているひとがみると、そんな感想なんだろうなあ、と思った。
放任まではいたっていないが、「10%のプロセス、90%の自由」とか「自立と協調」とか「牧場運営」だとか・・そんなキーワードで運営しているので、社内の雰囲気は一見おっとりしている会社にみえるかもしれないし、比較的「過しやすい」環境かもしれない。
そんな流れのなかで・・・最近気に入っている言葉として取り上げたいもの。それは「Controlled Chaos(管理された混沌)」。この言葉は先月スイスのカンファレンスに行ったスタッフが持ち帰ってきたもの。「10%のプロセス、90%の自由」「自立と協調」「牧場運営」に通じるところがあり僕にとっては非常に受け入れやすい言葉であるし、漠然とした将来の企業像をイメージしてみると、「Controlled Chaos(管理された混沌)」という言葉は非常にしっくり来る。一定のControlledがないと組織として同じ方向に向くことができない。さらにChaos(カオス)の状態がないとサービスでも商品でも新しいものを生み出すことができない。個・組織・社会、それぞれのステークホルダーがみんなハッピーになることは、言葉では簡単にいえても、現実的には簡単ではない。一生かかっても到達することはできないだろう。もしかしたらゴールのないマラソンのようなものかもしれない。それでも努力すればいまよりも近づくことは可能か。「Controlled Chaos(管理された混沌)」。もう少し自分のなかで整理してみたい。