2006年08月21日
心の健康
本日の朝日新聞一面に、「心の病 30代社員急増」というタイトルで大きく載っていた。(asahi.comにおいてもトップ)
社会経済生産性本部メンタル・ヘルス研究所が今年4月、全国の上場企業に、「メンタルヘルス(心の健康)の取り組み」に関するアンケートを郵送。社員のうつ病、神経症、統合失調症などに関する状況を聞き、218社から回答を得た結果を集計したものだという。30代が多いのは、「成果主義」の普及、「職場コミュニケーションの機会低減」、「管理職の年代が40代から30代に若返っている」・・・・等があげられている。同研究所では「心の病の増加を抑えていくためには、職場内の横のつながりをいかに回復していくかが課題だ」としている。
他人事ではないなあと思った。EAP(Employee Assistance Program)を今期から開始しているわけだが、先日契約しているアドバンテッジリスクマネジメント社から第一回目の報告をいただいた(報告は弊社の全体的な傾向であり、個人的な情報は一切公開されない)。
弊社においては新聞の内容とは傾向が少し違う。特徴をあげれば、
1. 最もストレスの多い年代は20代
2. プライベートにおけるストレス傾向が一般企業より多い
弊社の場合、平均年齢が若く、技術を磨きながら業績も同時に作る世代が20代後半のため。また、家庭においてもお子さんが1-5歳前後(小学生前の乳児や幼児)が非常に多く、プライベートでも負荷のかかりやすい環境にあるのではないかと分析している。
「心の病」になるプロセスもある程度研究しているつもりだが、初期の段階で会社が気づくことは難しい。予防策はできる限りおこないたいと考えているが、各自、EAP(Employee Assistance Program)を活用し、おかしいな、調子が悪いなあと思ったら、遠慮せずに即専門カウンセラーに相談していただきたい。金銭的な負担はありませんし、また、個人の情報が会社の内外に通知されるということもありませんので。