2005年05月08日
「僕に任せろ」と言えばいいんだよ。
若い諸君に求めるものは「宣言」。あまり宣言したがらない傾向があるのは問題だと思う。はっきり言ってもったいない。結果はともかく「宣言」するという行為は若者の特権でもあるからだ。
高度成長期のように誰もが明日が見えるときは、「宣言」したところであまり価値はない。誰もが予測可能だから。今の社会は成熟社会と言われているがそうでもない。人間は成熟という言葉が嫌いなのかどうかは知らないが、何かを叩き壊しながら新しい芽を土壌に植えつけようとしているようにも感じる。
こういう時というのは、誰もが明日が見えない。見えると言っているひとは見えているつもりになっているだけだ。だから思い切って宣言して行動に移すことの方が価値はある。宣言は行動への原動力になるし、そもそも考えているだけでは価値は実を結ばない。
25年も前に読んだ短編にこんなくだりがあった。多分有島武郎だったと思う。おぼろげではあるが・・・
「若者は宣言しなければならない。宣言を成し遂げられないことが恥辱ではない。宣言ができないことこそ、恥辱とせねばならない」・・・だったような。
気持がいい。