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2004年11月25日

企業戦略と孫氏の兵法

昨日、OBが来社した。立派に活躍している。経営コンサルティングをやっており、企業における経営戦略からマーケティング戦略立案のサポートをやっているという。弊社在籍中は一年間シックスΣの勉強もさせた。役に立っているとうれしい。

いままでその時々の経営課題を解決するために、ISOを取り込んでみたり、シックスΣを導入してみたり、バランススコアカードを幹部に勉強してもらったり・・・最近では今後3年計画でトヨタの生産方式を導入するプロジェクトを立ち上げている。

そのなかで最近少し気付き始めたことがある。それぞれの経営手法は、皆、別のように思えるが実は同じだということ。極論すれば「孫氏の兵法」にも同じようなことが語られている。

今後も新しい経営手法が生まれるだろう。それもまた2500年前に書かれた「孫氏の兵法」と同じことを言っているかもしれない。僕が感じることは、ひとや組織を動かす原理原則というものはいつの時代でも同じかもしれないということ。

経営戦略やマーケティング戦略というと難しそうに思える。しかし、決して高尚なものでもなく難しいものでも遠い存在でもなさそうだ。「課題は正に我々の足元にあり、答えも足元にある」という「事実」をどのタイミングで気付けるかに企業戦略の成否は関わっているように思う。

コメント

>そのなかで最近少し気付き始めたことがある。それぞれの経営手法は、皆、別のように思えるが実は同じだということ。極論すれば「孫氏の兵法」にも同じようなことが語られている。

会社を経営したことはありませんが、高橋さんの言葉なんだか理解できるような気がします。この間のコメントで教えていただいたCMMIのモデルですが、KMの観点からあわせて考えれば面白いです、結局「プロセスの設計・管理」も一種の知識生産ですから、知識のスパイラルアップにおいても落ち着きますね。

→(暗黙知から暗黙知へ)共同化(socialization)
→(暗黙知から形式知へ)表出化(externalization)
→(形式知から形式知へ)連結化(combination)
→(形式知から暗黙知へ)内面化(internalization)

スパイラル循環経路を改善すれば、早く成熟させることができるはずです。
------------
● 成熟度レベル1:
初期段階/組織的な管理を行なっていないレベル。プロジェクト管理は個人に依存している。
● 成熟度レベル2:
 反復できる段階/プロジェクトを計画・管理する手順が存在し、それに基づいて実行している。
● 成熟度レベル3:
定義された段階/組織横断的に遂行する開発プロセスが標準化されており、それを変更しながらプロジェクトを実行し、標準プロセスの改善を行なうことができる。
● 成熟度レベル4:
管理された段階/開発プロセスを定量的に管理し、必要に応じた変更を即座に行なうことができるレベル。
● 成熟度レベル5:
最適化する段階/開発プロセスを自発的に改善できるレベル。
------------


>今後も新しい経営手法が生まれるだろう。それもまた2500年前に書かれた「孫氏の兵法」と同じことを言っているかもしれない。僕が感じることは、ひとや組織を動かす原理原則というものはいつの時代でも同じかもしれないということ。

ひとや組織を動かす原理原則は何でしょうか、知りたくて止まないです。孫氏の言葉を探ったら、勢の編には下記ことば記しています。
「凡治众如治寡,分数是也;斗众如斗寡,形名是也;」
多勢を治める方法と寡勢を治める方法は同じ、組織の編成で決まる、多勢を指揮する方法も寡勢を指揮する方法と同じ、進退の合図で決まる。
最後やっはりばらつきですか?進退の合図はばらつきを許すわけにはいかない、ばらつきがなくなったら、はじめて組織として自由に進退できます。そのためにのマネジメント手法の導入、そのためにの社員共通認識基盤づくり、少しわかったような気がします。

Posted by: 祖 : 2006年09月15日 18:24

祖様、コメントありがとうございます。いつも大変勉強になります。一部返信させていただきます。

>ひとや組織を動かす原理原則は何でしょうか、知りたくて止まないです。

僕も答えがあれば知りたいです。「人生は自己発見の長い旅」とも言われたりしますが、企業経営もその答えを探し求める活動といえるかもしれませんね。
昔、シックスシグマをスタッフと勉強したとき、あることに気づきました。シックスシグマは企業の経営革新ツールといわれますが、その思想の本質を一言で言えば、
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企業経営に答えなど存在しない。だからせめて、DMAICを使い答えを自ら発見していこう。と。
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DMAICに用語については、下記参照してください。
http://www.mitsue.co.jp/case/glossary/s_007.html
定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)とありますが・・・・噛み砕けば、
定義(Define)=本来あるべき姿
測定(Measure)=現状の姿
分析(Analyze)=本来あるべき姿と現状の姿のギャップの把握
改善(Improve)=ギャップのCTQ(Critical To Quality=主要要因)の改善
管理(Control)=うまくいった場合は、ばらつきをなくし標準化し、安定させること)

これらを繰り返していきます。

・・・答えがあると思うと、外部に目がいきます。答えがないと思えば、足元に視点がいきます。そしてその足元から改善することを考えるようになります。この視点と考え方が大切なのではないかといつも思っています。

ありがとうございました。

Posted by: 高橋 : 2006年09月21日 09:53


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ウェブログ:ビジネスリーダーのための歴史に学ぶマネジメントの本質
時刻:2005年08月17日 23:34

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